スイスメイド法

SWISS MADE



スイス時計業界は、SWISS MADEというブランドを与える事でスイスの国益を守る事に成功している。SWISS MADEと時計に記載できるのは、スイスメイド法を順守する必要がある。

スイスメイド法

1971年のスイスメイド法

  1. 本社がスイスにあること
  2. ムーブメントにかかるコストの約50%がスイス国内で発生していること
  3. ケーシング(ムーヴメントをケースに収める)をスイスで行うこと
  4. 最終検査をスイスで行うこと

2017年の改定スイスメイド法

1971年のスイスメイド法の加え、ムーブメントと外装の60%がスイス製である(コスト換算)こと が追加された。

これらはスイス時計協会(FH)が定めた条件であり目的は3つある。

  1. 1. 表示の長期的な信頼性と、原産国が証明されることによるスイス製の価値を保証すること
  2. 2. スイスメイドの腕時計を購入する際に、高い品質とスイス時計製造における伝統にくわえ、スイスで製造されているという高い付加価値が含まれていることを期待している消費者サイドの満足度を保証すること。
  3. 3. 不正使用取り締まりの効率を高めるため、法律をさらに具体化すること。

3つの目的についてはお行儀のよい建前であり、本質的にはスイスの国益を守るためスイス国内に本社があり、スイス国内で製造、最終検品までおこなう必要を強要するための仕組みである。

このような条件を設けているのはスイスのみだが、見方を変えれば SWISS MADE のような強力なブランド力をもった国が存在しないとも言える。

Copyright (C) 2011~2024年 Brand123 All Rights Reserved. 更新日 2024年12月31日


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